飛鳥II グアム・サイパンクルーズ
2024年2月28日から3月8日まで10日間、日本船籍最大のクルーズ客船「飛鳥II」のコロナ後初の海外ツアー「グアム・サイパンクルーズ」に、ゲストアーティスト・エリカツノリィの一員として乗船公演してきました。
エリカツノリィの投稿はこちら ↓
https://www.ellikatznory.com/2024/03/ii.html
仕事としては素晴らしい体験でした。船内という閉じた空間の中、600人強の乗客の皆さんに日に日に存在が知れ渡り、すれ違う方ほぼ全員から挨拶していただいたり、「あ、noryさん」とお声がけいただいたり。
皆さん、敬意を持って接してくださっているのが伝わってきて、本当にうれしかったです。
私たちのLIVEやウクレレレッスンを通して「帰国したらウクレレ買いに行きます!」と言ってくださる方がとても多くて、それも大きなやりがいとなりました。
ウクレレの素晴らしさを伝えることができて、いい仕事だったなとしみじみ思います。
飛鳥IIの乗組員の皆さんもずば抜けて素晴らしく、こちらも敬意を持って私たちに接してくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。再びチャンスをいただけるのであれば、また飛鳥IIのエンタテインメントに貢献できるよう頑張りたいと思います。
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一方で、昨年(2023年)4月の腎臓を親族に提供する移植手術で「腎臓1個ニンゲン」になった自分の身体の限界点を知る機会にもなりました。
ドナー(移植提供者)の術後経過としては非常に順調で、特に問題となる数値も初見もなく、今のところ来ています。
しかし、ずっと微妙に手術前と違う感覚や微弱な症状があり、通常生活をしている中では問題を感じないものの、無理はできない。そんな自分の中で納得感のない状態を抱えて暮らしていました。
今回、10日間もの間、船上で揺られ続けるという劇的な環境変化によって、全日程に渡って明確に、体調は思わしくありませんでした。
基本的に、ずっと気持ち悪い。めまいがする。疲労感が抜けない。クリアに思考できない。
また加えて、日常とかけ離れた豪華な食事によって、胃腸が悲鳴を上げました。特にLIVE後の遅い時間に私たちのためだけに用意されたコース料理は、本当にありがたく、食べないというのは申し訳なく、しかし食べたことによって身体に大きなダメージを受けました。
腎臓という臓器は、身体全体のバランスを取る司令塔のような役割を持っています。外的な環境変化にしなやかに対応できるような機能があるのだと思います。
腎臓がひとつしかないということは「環境変化への対応力」が落ちているのだということが、今回はっきりとわかりました。
今後、劇的な環境変化が避けられない場合、自分はそれに弱いのだと認識して、どう対処するのかを考え、備え、周囲に迷惑をかけないようやっていきたいと思います。
船内で身近にいた皆さんには明るい姿を見せられず、申し訳ない気持ちでした。今回の学びを次に活かしていきます。
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仕事で豪華客船に乗る。仕事で海外クルーズに行く。なかなかないことです。
本当に得難いチャンスをくださった皆さんに感謝、感謝です。
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